小5のあの日から
我が家の生活は一転しました
父が役員を務めていた会社が倒産
親戚の社長や会長は夜逃げ
そのため会社の借金は
父と叔父が背負うことになりました
父はこの時すでに52歳
ずっと上の立場で仕事してた
プライドの高い父は
再就職に苦労しました
年齢制限で思うように仕事を選べず、
決まった仕事もプライドの高さで
すぐに辞めてくる…
そんな生活が続きました
苛立つ父に
八つ当たりで物を投げられたこともあります
その状態の父を見ていても
母は何も行動しませんでした
専業主婦だった母は
自分が働くという選択もしませんでした
私の習い事は一つ、また一つ
辞めることになっていきました
生活が苦しいのに
何もしない両親に毎日腹が立っていました
私「お母さんが働いたら?」
母「いいの?」
……意味がわかりませんでした
普通、働くやろ!
どうやらお母さんが働くという状況が
私には可哀想だと思い込んでいたそうです
私「いいに決まってるやん」
あっさり母はパートを始めました
この頃から母は
全ての決定権を私に委ねるようになりました
それは20年以上この関係は続きます