④普通の暮らしが一転…

小学5年生の頃

私は大好きな英語を
更にレベルアップするため
電車に乗って都心部まで
英語塾に通うことになりました
ある日、英語塾の帰り
最寄駅に到着した私を
親戚の叔母が車で迎えにきていました
その叔母とはそんなに親しくなく
家も遠いため、
時々会いにいくだけの関係だったので
迎えに来ていた時は驚きました
そのまま叔母の車に乗せられ、
向かった先は自宅から遠い
叔母の家
明日も学校なのになんで?
親しくないので聞けませんでした
叔母がナポリタンを作ってくれたので
あんまり好きじゃなかったけど
我慢して食べました
そこで叔母は
「お父さんの会社、倒産したの」
「怖い人が来るから
しばらくおばちゃんの家にいなさい」
と言いました
目の前が真っ白になりました
頭の中では
「倒産って英語でなんていうんやったっけ?」
なんてことを考えていました
こんな時に母にも会えず
親しくない叔母の家で過ごすことが
心細かったです
数日後、
自宅に帰れたときには
父はいませんでした
自宅マンションの窓から下を見下ろすと
黒い、いかにも!な車から
強面な黒いスーツを着た男性たちが降りてきて
我が家のインターホンを何度も鳴らしました
その時、母は私に抱きついて
「一緒に死のうか」
と言いました
私は
「え!?嫌や!死ぬならひとりで死んで」
と言ってあっけらかんとしていました
息を潜めてしばらく経つと
強面の借金取りであろう人たちは
去っていきました
これはドラマの世界なんじゃないか!?
母は動転していましたが
私はしっかりしないと!
と冷静でした

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